シーバー病(かかとの痛み)
病院でも「シーバー病(かかとの痛み)」が治らなかったあなたへ。
かかとの痛みで悩んでいる方、特に「シーバー病」と診断されたお子さんの親御さんへ。
お子さんが痛そうに歩いている姿を見て、不安や心配を感じていることと思います。「安静にしていれば痛みは治まるのか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。シーバー病は、根本的な原因を解決することで、早く痛みを和らげることができます。
このページでは、シーバー病の痛みを解消するための方法をわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。お子さんが元気に歩けるようになるお手伝いができればと思っています。
シーバー病とは
シーバー病は、特に10代のスポーツをしている子供に多く見られる疾患です。かかとには「骨端軟骨」という柔らかい軟部組織があり、ここに負荷がかかることで炎症や血流の障害が起こり、痛みや熱感が生じます。
シーバー病の主な症状は以下の通りです:
- かかとを押すと痛みがある
- ジャンプすると痛む
- 走ると痛みが出る
- つま先立ちで歩くと痛みが和らぐ
お子さんがこれらの症状を感じている場合、早めに対処することが大切です。
シーバー病の原因
シーバー病の発症原因として、一般的に以下の3つが挙げられます。
- 成長痛
- 使い過ぎ(オーバーユース)
- 筋肉が硬い
過度な運動により、足底筋膜やアキレス腱が緊張し、成長期にある柔らかい軟部組織に炎症が起こることがあります。このため、かかと周りの筋肉を緩めることや、足への衝撃を和らげるインソールの使用が推奨されます
シーバー病でも、スポーツ復帰を諦めなくて大丈夫
シーバー病を発症した多くの方は、さまざまな病院や治療院で治療を試みたことでしょう。それでも改善しない方も多いのではないでしょうか。
「安静にしていても治らない…」
「このままスポーツを辞めさせるしかないのか…」
お子さんだけでなく、親御さんもこうした不安を抱えていると思います。また、病院で明確な治療期間が示されず、いつ治るのかも分からずに絶望感を感じている方もいるかもしれません。
しかし、歩けないほどのシーバー病でも、スポーツ復帰を諦める必要はありません。適切な処置を行えば、早期のスポーツ復帰が可能です。
シーバー病の意外な原因
シーバー病について調べると、「練習のしすぎ」や「成長痛」という情報が多いですが、同じ年代や体格、練習メニューの子どもでも、痛みが出る子と出ない子がいることに疑問を感じるかもしれません。また、痛みが出てもすぐに治る子と治らない子もいます。
このことから、シーバー病が本当に「使い過ぎ」や「成長痛」だけが原因なのか疑問が生じます。私たちは、多くのシーバー病の子どもたちを治療してきた中で、シーバー病になりやすい子たちの共通点を3つ見つけました。この3つの要因がシーバー病の根本原因だと考えています。
1. 身体が極端に疲労している
ハードな練習が続くことで、疲労物質が蓄積し、身体が疲れ果ててしまいます。健康な状態ならば、1日や2日で疲労は回復しますが、それが抜けないまま練習を続けると、身体の弱い部分に負荷が集中します。特に踵骨の周辺は脆い部分で、ここに負担がかかることで痛みが生じるのです。
2. 股関節、膝関節、足関節の可動域に問題がある
シーバー病は、陸上やサッカーなどの走るスポーツに多く見られます。走ることでこれらの関節に負担がかかり、衝撃を吸収する役割が果たせなくなると、バランスが崩れ、足底に痛みが現れます。
3. 身体のバランスが悪い
身体のバランスが崩れていると、うまく身体を使えず、怪我をしやすくなります。例えば、座っているときに肘をつく、片足に重心をかける、あるいは靴に問題があるなど、これらの要因は長い時間をかけて蓄積されます。バランスの悪さが身体に影響を与え、足の裏に負担をかけて痛みを引き起こします。
これらの3つの要因が重なることで、シーバー病が発症します。それでは、痛みを根本的に解消するためには、どのような処置が必要なのでしょうか?
短期間でシーバー病を解消する方法
ここまで読んでいただければ、シーバー病が「使い過ぎ」や「成長痛」だけでは発症しないことが理解できたと思います。実際の痛みの原因は、先に述べた3つの要因に隠れています。
これまで行ってきたマッサージやサポーター、テーピングでは改善が見られなかったのは、根本原因を解消していなかったからです。これらの処置は一時的には痛みを和らげるかもしれませんが、運動を再開すると痛みが再発してしまいます。根本原因を解消すれば、短期間で再発せずにスポーツ復帰が可能になります。
そのためには、以下の3つの手順を踏むことが重要です。
1. 内臓調整
身体の疲労を解消するためには「内臓調整」が不可欠です。腹部や背部を適切に処置し、内臓の疲労を取り除くことで、身体の土台を整え、治療期間を短縮できます。
2. 下肢の関節を正常化する
股関節、膝関節、足関節のどの部分に問題があるかを、問診や触診で確認します。関節の可動域を正常に戻し、それに付着する靭帯や筋肉を調整することで、不安定な足元を整えます。
3. 身体全体のバランスを整える
立っている時や座っている時の姿勢をチェックし、身体のどこに滞りがあるかを診断します。身体の歪みは痛みを引き起こし、血流の停滞にもつながるため、徹底的にバランスを整える必要があります。
この3つの手順を踏むことで、シーバー病の根本原因を解消し、早期に痛みを取り除くことができるのです。
シーバー病に悩んでいる方へメッセージ
私のもとには、シーバー病に悩む子供たちが多く訪れます。
病院で診察を受け、触診やレントゲンをしても異常なしとされる子。湿布だけ処方され、治療が終わってしまう子。何軒も病院を巡り、やっと「シーバー病」と診断されるも、リハビリでは改善しない子。整骨院や整体でインソールやマッサージを受けても治らなかった子。数か月安静にしても運動を再開すると再発し、また運動を中止しなければならなくなった子。
そんな経緯を持つ子たちが、やっとの思いで当院に来院します。同じような症状を抱える子は周りに少ないかもしれませんが、私のもとには多くの子が集まっています。
特に心が痛むのは、まだ幼い子が足を引きずってやって来る姿です。その光景を見ている親御さんの辛さを想像すると、本当に胸が苦しくなります。
でも、大丈夫です。シーバー病の場合、1回の施術で体の変化を感じることができることが多いのです。施術後には、きっと希望が持てるはずです。
お子さんの症状がどれほど重症であっても、1か月前後でスポーツ復帰を果たせる自信があります。どうか楽しみにしていてください。